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補助金採択の傾向と対策・過去の制度との変更点

事業再構築補助金第4回の採択の傾向分析

2022年3月に発表された第4回公募の応募と採択の結果は、19,673件の応募に対し、8,810件が採択となり、全体としての採択率は44.8%となっています。

内訳は、以下のようになっており、最低賃金枠と緊急事態宣言特別枠で採択率が高かったことが分かります。

事業類型応募件数採択件数採択率
通常枠15,036件5,700件37.9%
大規模賃金引上げ枠12件6件50.0%
卒業枠17件8件47.1%
緊急事態宣言特別枠4,217件2,806件66.5%
最低賃金枠391件290件74.2%

日本標準産業分類で応募割合/採択割合を分析すると、応募件数が多い方から、製造業(17.7%/22.7%)、宿泊業・飲食サービス業(17.0%/19.5%)、卸売業・小売業(16.3%/15.1%)、建設業(11.7%/10.4%)となっていますが、応募件数と採択件数の割合に大きな乖離が見られないことから、特定の業種が採択されやすいということはなく、幅広い業種で採択されていることが分かります。

認定支援機関別の応募件数と採択率を分析すると、以下のようになっており、認定支援機関種別による採択率は、多少のバラつきはあるものの、大きく乖離はないことが分かります。

認定支援機関種別応募件数採択件数採択率
金融機関7,656件3,643件47.6%
税理士関係4,719件1,727件36.6%
民間コンサルティング会社 ・コンサルタント2,625件1,282件48.8%
商工会・商工会議所2,546件1,146件45.0%
その他2,127件1,012件47.6%

また、採択結果の発表後、不採択となってしまった事業者は、事務局のコールセンターに電話で問い合わせをすると、不採択理由を聞くことができます。これは第1回から行われていましたが、第4回より、審査された案件のうち不採択となったものについて、評価の高いものから順にABCでランク付けされ、教えてもらえるようになりました。

この評価がAであれば、合わせて教えてもらえる改善ポイントを踏まえて、事業計画を修正することで、次の公募で採択される確率はぐっと高くなります。また、B、Cであった場合には、事業計画の根本的な見直しが必要であると言えるでしょう。

この記事の著者

シェアビジョン株式会社代表取締役

小林 卓矢

1979年5月生まれ。 2002年に明治学院大学卒業後、株式会社エフアンドエム(東証JASDAQ上場)へ入社。 事業本部長として、中小企業向けに事業計画策定による金融支援から各種補助金申請のコンサルティングサービスの新規事業を立ち上げ、ものづくり補助金では2000社以上の企業を支援する。経済産業省主催の中小サービス事業者の生産性向上のためのガイドライン策定検討会に検討委員として、ガイドライン策定にも関与。 入社当初の起業の目標を実現すべく、2017年5月にシェアビジョン株式会社を設立し、現在に至る。